もっとわくわくするような音楽を!サロンみぎわのミニコンサート

イースター前夜にひかる希望 (3/30 春風通りのコンサートより)

今活躍の場をどんどん広げていっている若きディーバ、河原真実さんが、3年越しの思いを遂げて、念願のピアニスト脇田崚太郎さんとサロンみぎわに再登場。

春にちなんだ曲、そしてこの季節に飛び立つ若い世代に向けた、珠玉のような曲ばかり集めたコンサートは、多くの人の心を揺り動かす素晴らしいものとなりました。

美しいカッシーニのアヴェマリアでスタートしたコンサート。イタリア歌曲から日本歌曲へと移り、ユーミンの「春よ来い」は、脇田さんのスケール感あるピアノがオーケストラを思わせ、ドラマチックな仕上がりでゾクゾクするほど。

オペレッタや映画音楽も、脇田さんと河原さんの手を通すと、見違えるほど小粋なナンバーに。そしてデュオの真骨頂は、プログラムのメインディッシュ部分。「グリーン・スリーブス」「愛燦々」「スタンド・アローン」「You Raise Me Up」と、思いを込めた曲が続きます。

ジャンルを超えた曲を並べるプログラムは、ともすればそれぞれの持ち味を消しあい、コンサート後の印象を散漫なものにする恐れがあります。今回も、始まる前は少し、心配でした。

でもおふたりの演奏にはそんな心配は無用でした。

伝えたいメッセージが確固としているからぶれない。それどころか、曲を聴き進んでいくごとに、波が高まるように、力強い励ましや熱い思いが強く響いてきました。今回は高校を卒業したばかりの若い世代がたくさん来てくれましたが、先輩世代にあたるおふたりの演奏は、彼らの胸に強く迫るものがあったようです。「同じプログラムでもう一回聴きたい!」そんな声が出るほど、充実した時間でした。

この日は、キリスト教の祝日、イースター(復活祭)の前日。復活の日の前日は、ただ死があり、悲しみがあり、何の希望も見いだせないときだったはず。でもその翌日には、私たちの常識を越えた素晴らしいことが、神様の手で与えられました。

日本という国も、東日本大震災で被災し傷つき、多くのものを失って、行く道が見いだせない思いに苦しんでいるけれど、明日は私たちの思いを越えた、素晴らしいことが起こるかもしれない、起こせるかもしれない。

イースターの奇跡を指標に、希望を持って生きていきたい。そんな思いを起こしてくれる、おふたりの演奏でした。

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