Bravo! 室内楽の楽しさを満喫!(フルートアンサンブル)
梅雨空にもかかわらず、たくさんのお客さまがお越しくださった、フルートアンサンブル。
今回は、フルートにヴィオラとピアノを加えてという、なかなか無い編成。
どうなることか、と興味深々でしたが。
すばらしかったです!
モーツァルトの2台のピアノのためのソナタを、フルートとヴィオラが旋律を奏でる形でやるなんて、びっくり!
でも、音色も音の出方も異なる2つの楽器が、生き生きと動きながら、胸のすくようなアンサンブルをつくりあげていました。
この2つの楽器を十二分に生かしながら、実にクレバーに音を織り込んでいった、ピアニストの力量も相当なもの。
かと思えば、それぞれのソロ部分もとてもよかった。
いつもトップノートを奏でるフルートは言うまでもないのですが、
日ごろじっくり聴く機会のないヴィオラの魅力を前面に出した、シューマンのロマンス、
美しかったです。
ピアノソロの、ドビュッシーの「雨の庭」は、まさに今日のための曲。
ドビュッシー弾きは多いけれど、雨の日の詩情をこんなに豊かに表現できる人は、そう多くはありません。
いい演奏会でした。
「ほんとうによかった!また聴きたいです!」お帰りになるすべての方が、お声をかけていってくださいました。
吉崎さん、武井さん、久安さん、
すばらしい午後をありがとう!
おもな曲目
・「歌の翼に」幻想曲 メンデルスゾーン
・エコー ケーラー
・雨の庭 ドビュッシー
・サラバンド&リゴドン フット
・2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448より 第一楽章 モーツァルト
・ロマンス Op.94より 第1,2楽章 シューマン

左から久安さん、吉崎さん、武井さん。演奏を終えて、歓びの中で